こどもの虫歯予防 生え始めから歯医者さんデビュー
こどもの歯は、おおよそ生後半年―7か月ごろから生えはじめます。まずは下あごの前歯2本からです。では、こどものむし歯予防はいつから、どのようにはじめたらいいのでしょうか。
初めての歯医者さんデビューについて
これから長い間お世話になる歯科医院になりますので、通院しやすい場所にあること、歯科医院やスタッフの雰囲気が合っていることなどをまず確認しましょう。
歯医者さんに診てもらうのは、歯が生え始めたころから、遅くとも上下4本づつ生える1歳くらいまでには、診てもらうことをおすすめします。
歯医者さんデビューについて、まずは歯医者さんや歯科衛生士さんたちスタッフに慣れさせ、次に歯科医院の雰囲気に慣れさせ、最後にお口の中を触られることに対して慣れさせることからはじまります。早いうちに歯科医院に雰囲気に慣れさせることで、歯科医院に対する恐怖心を持たないようすることだけでなく、定期検診では痛い治療はありませんので、歯医者さんに通うことが平気になることを目指します。
歯の生えはじめと虫歯予防について
生え始めの乳歯は、エナメル質や象牙質が大人の半分以下と薄い状況です。また歯の石灰化も途中なので、とても柔らかいです。そのため、虫歯ができた時に進行するスピードは永久歯よりも早く、神経の空間である歯髄にすぐに到達してしまいます。歯髄に虫歯が到達すると、永久歯と同じく神経を取らなければいけません。神経を取るのは大人でも嫌がる処置ですから、子供さんにとってはもっともっと怖い体験ですよね。そうならないよう、虫歯予防をがんばりましょう。
まず、歯科医院ではブラッシングの仕方の説明があります。どのような歯ブラシを使って、どのようにケアをするか、歯の生える時期、お口の状態に応じたケアの仕方について指導があります。
定期健診を受けましょう
歯が生えはじめたら、歯医者さんでの定期検診を受けましょう。定期検診では、まずはどの歯が生えているかを確認し、生える時期が遅れていないかを成長発育を見ながら確認します。そして生えている歯に虫歯がないか、その有無を確認します。確認するのは歯だけではありません。舌の状態や歯ぐき、ほおの粘膜に問題がないか、など、お口の中全体の状態を確認します。レントゲンは、深そうな虫歯がある時の深さの確認、左右で歯の生える時期が大幅に異なる時に、生えるべき歯がちゃんとあるのか、という場合に限って撮影します。
虫歯になりやすい食事をしていないか、授乳のタイミングなどをチェックする栄養指導があります。疑問なことがあれば、この時に質問しましょう。
最後に歯を強くするためにフッ素を塗布して終了です。