デンタルフロスの汚れの除去効果

ご自宅で歯磨きをする際、歯ブラシだけでは取りきれない汚れに困ったことはありませんか?もしくは歯ブラシ以外にデンタルケア用品も使っておられますか?歯ブラシ以外でよく使われるアイテムにはデンタルフロスがあります。このデンタルフロスについて解説します。

デンタルフロスの種類について

デンタルフロスにはまず大きく糸巻きタイプとホルダータイプの2種類があります。糸巻きタイプは長いフロスが糸巻きに巻かれており、必要な長さだけを切って使います。両方の人差し指に巻きつけて、歯と歯の間に通します。ホルダータイプのものは、専用のホルダーにデンタルフロスが取り付けられているものです。糸巻きタイプと比べて使いやすいのですが、かさばるというデメリットがあります。

次に、デンタルフロス自体がワックスでコーティングされているかどうかでも分かれます。コーティングされてないタイプは、プラークや食渣をしっかり絡め取ることができます。しかし、ワックスでコーティングされている方はすべりがいいので、歯と歯の間が狭い場合でも通しやすいという特徴があります。

この他に、ブリッジの下面に通しやすいスーパーフロスというのもあります。両端はやや硬めのフロスになっており、中央部分はスポンジのように少し太くなっています。

フロスの有り無しの差について

歯磨きの際に歯ブラシだけを使用した場合と、歯ブラシにデンタルフロスを併用した場合とで、歯垢がどれだけ除去できたかという比較した研究があります。その結果、歯ブラシだけの場合は歯磨きをする前の58%にあたる歯垢を除去していました。これにデンタルフロスを一緒に使うと、歯垢の除去率は86%にも上昇しました。つまり、デンタルフロスを使うことで、およそ3割も多く除去できていることが明らかになったのです。

また、デンタルフロスは歯垢や食べかすを除去するだけではありません、被せ物、詰め物が合っていない、虫歯ができているために段差や尖った部分ができていると、フロスがひっかかるためにわかることがあります。

また、歯周病や化膿している場合、通したフロスからいつもと違う臭い匂いがしてきます。これもフロスを通すことでわかるメリットと言えます。

他のアイテムとの違い(歯間ブラシ、舌ブラシなど)おすすめの使い方など

まず、デンタルフロスのおすすめの使い方ですが、毎回の歯磨きで使う必要はありません、フロスをしすぎた場合に、歯と歯の間の歯肉が炎症を起こしたり、下がってくることがあるからです。また外出時にも歯磨きはできてもフロスまで使うことは時間的にも難しいことが多いのではないでしょうか。
デンタルフロスは、1日1回、就寝前にゆっくり歯磨きの時間を確保して、その時にフロスまで通すという使い方がオススメです。

歯と歯の間が空いている方は、デンタルフロスより歯間ブラシの方が効率よく汚れが落とせるでしょう。ただし、使い方を間違うと、歯肉を痛めてしまいますので、オススメのサイズと使い方を歯科医師や歯科衛生士に尋ねてから使うようにしてください。

口臭が気になる方は、舌の中央の汚れも落としてみましょう。歯ブラシでは硬すぎますので、舌ブラシを使ってみてください。