食いしばりが引き起こしてしまう症状について

皆さんの日々の生活には、とてもストレスが多く存在しています。仕事、家族関係、職場の人間関係、生活する環境など、それらのストレスが様々な形で心身に影響を与えています。食いしばりもその1つです。

食いしばりの原因はこのストレス、そして様々な緊張と言われています。しかしまだ現代の医学でも明らかになっていない部分も多くあります。

食いしばりの原因、引き起こす症状

平時よりも過大なストレスが加わると、交感神経が優位になります。口を閉じる(噛みしめる)筋肉が緊張しやすくなり、食いしばる状態になりやすいのです。

食いしばりによって、多彩な症状が引き起こされます。まず多いのは奥歯の知覚過敏(冷たいのがしみる)や歯の痛みです。咬む時に痛いということもよくあります。次に多いのは、詰め物はブリッジなどが擦れて、やりかえが必要になることが出てきます。また、かぶせ物が入っている歯は強度が低下しますので、歯が割れる・折れるということもあります。

歯の周りの骨にも影響が出てきます。普通の食事を噛む時とは桁違いに大きな力がかかりますので、その力に耐えるために周りの骨は太く大きくなります(骨隆起)。いわゆる「突き指」のような状況が長く続きますので、歯の周囲に炎症が起きる場合もあります。

ブルーライトやストレスが不眠や歯ぎしり、食いしばりを引き起こしやすい?

近年増えてきているLEDの照明や、スマートフォンのバックライトには、ブルーライトと呼ばれる青色光が入っています。ブルーライトは目に見える光の中で最もエネルギーが強いといわれており、眼精疲労や網膜の黄斑変性の可能性、ひいては交感神経を刺激したり、体内時計への影響といった可能性まで指摘されています。

食いしばりの防止方法とは?

よくストレスを減らしましょうなどと言われますが、そう簡単に減らせるものではないですよね。
減らすというより、ストレスを発散させる方向で考えると対応策が出てくるように思います。たとえば気分をリラックスさせるための時間を意識して確保しましょう。趣味の時間を確保したり、サウナに行ってととのえたりなど、皆さんそれぞれのストレス発散する時間をか確保してみてください。
この他に、日中起きている間も食いしばりをしていると言われています。上下の歯を接触させないようにすることも1案です。時々「あくび」をしましょう。顎の関節の運動でもあります。
この他に、噛み合わせに問題ある方は寝ている間だけスプリントを装着し、就寝中の食いしばりを抑えることも必要かもしれません。