受けよう口腔がん検診・口腔健診〜口腔がんの早期発見・早期治療のために〜
口腔がん検診とは
口腔がん検診は、歯科医師が口腔内の異常や口腔がんの初期症状を発見することで、早期治療につなげる重要な検診です。
検診では、口腔内の粘膜全体を確認します。歯肉、舌、口蓋、頰、口唇の周囲など、注意深く観察します。口腔がんの初期症状には、口内炎、白斑や赤斑、できもの、しこり、腫れ、出血、口臭などが見られます。これらの異常を発見し、口腔がんの疑いがある場合には追加の検査を行います。
口腔がんは、喫煙やアルコールの摂取と相関関係があります。これらリスク因子を持つ方は、定期的な口腔がん検診を受けることをお勧めします。
口腔がんの症状にはどのようなものがあるのか
口腔がんは、口腔内のさまざまな部位に発生し、さまざまな症状を引き起こす可能性があります。以下に、口腔がんの主な症状は次の通りです。
1)口内炎や腫れ
なかなか治らない潰瘍や腫れが生じることがあります。これらの症状が2週間続く場合は、口腔がんの可能性が考えられます。
2)出血
舌や歯ぐきからの出血が見られる場合があります。特に無痛性の出血がある場合は、口腔がんの症状である可能性が考えられます。
3)白色や赤色の斑
口腔の粘膜が異常な色や見た目の場合、それは潜在的な異常のサインです。
4)食事時や会話時の痛み
舌癌の場合、噛んだり飲み込む時、会話の時に痛みが出ることがあります。
5)口臭
口腔がんが進行すると、がんが壊死して口臭が発生することがあります。
口腔がんは早期発見が重要です。
口腔がんは、早期発見が治療の成功の鍵です。口腔がんは初期段階では症状がほとんど現れないか、わずかであるため、患者自身が気付きにくいことが多いです。その段階で治療(切除)すれば、以前と同じように生活できる可能性が高まります。
しかし、口腔がんが進行すると、治療の難易度が上がり、生存率も低下します。早期に口腔がんを発見することで、より少ない治療で済む可能性があり、治療の経済的・身体的・精神的負担も軽くなります。
お口に気になる症状がある方へ
口腔内に異常や気になる症状を感じた場合、以下のようなアクションをお勧めします。
早めに歯科医院を受診する
口腔がんは早期に発見されることが治療の成功につながります。口腔内に異常や症状を感じた場合、早めに歯科医師の受診を検討しましょう。そして、2週間経過を診ても改善しない場合は、専門医療機関を紹介してもらいましょう。
症状や異常の記録
口腔がんに限らず、体の異常についてはその経過を詳細に記録しておくことが診断に有用です。いつ気づいたか、どういう時に痛みが出るか、痛み止めは効くか、何時間くらい効くかなど、情報が多いほど、正確な診断に繋がります。
健康な生活習慣を
喫煙やアルコールは口腔がんのリスクを高めます。禁煙を目指し、飲酒量もほどほどに。