口腔がんとは? その症状や原因、対策について
口腔がんの初期症状とリスクを伴う危険な生活習慣について
口腔がんのリスクとなる生活習慣は飲酒と喫煙です。飲酒はほどほどにしましょう。タバコは紙巻きタバコだけでなく加熱タバコが普及してきています。しかしニコチンが少ないとうたっている加熱タバコであっても、お口の粘膜にはとても有害となる化学物質が多く含まれています。つまり口腔がんのリスクは依然としてあります。
禁煙外来として病院で治療を受けることができますので、自分の健康とタバコ代のためにも、一度病院で相談してみませんか。
自宅でもすぐにチェックが可能な、口腔がんセルフチェック
口腔がんかどうかは、毎日の歯磨きの時にご自宅できるものがあります。
鏡でお口の中の全体を見ていきます。左右を見比べ、右にあって左にない、など比較しながら見ていきます。上下の歯ぐき、舌の両側の側面と表面を見たら、舌の付け根(口底部)あたりもしっかり見てみてください。続いて頰の粘膜、上あごの歯ぐきからのどにかけて、と順番に見ていきましょう。また、指で触れる範囲については、見た目だけでなく、しこりが無いかも実際に指で触って確認してみてください。
見える範囲で、おでき(腫瘤)がある、しこりがある、口内炎がある、色の濃い部分があるといった場合は、最初は経過を見ても構いません。しかしそのタイムリミットは2週間です。2週間経っても消えない・変化が無い場合は、一度歯科医院で相談してください。
口腔がんの症状① 舌がん
口腔がんで一番多いのは舌がんです。舌は会話、食事などでよく動かすため、口内炎ができやすく、そのためにがんになりやすい、という背景があります。舌がんには様々な種類があり、外側に張り出してくるものは見つけやすいのですが、舌の内側方向に増殖するタイプは小さな潰瘍だったりするため、見つけるのが遅れることが多いです。
舌を動かす時に痛い、何もしなくても痛い、しこりが触れるなどは要注意です。
口腔がんの症状② 歯肉がん
口腔がんで2番目に多いのは歯肉がんです。歯肉がんの見た目は口内炎か、重度の歯肉炎・歯周病と似ています。歯肉は温かい・冷たい食べ物などの温冷刺激、喫煙での化学物質がよく接触する部位ですので、細胞がダメージを受けやすい場所です。また重度の歯周病と思ったら実はがんだった、とか、血液のがん、肝臓がんなど他の部位で発生したがんがお口の中に(遠隔)転移して見つかる、という場合もあります。