子供のときから受ける矯正治療と成人してから受ける矯正治療の違いとは?

小児矯正と成人矯正のメリットとデメリットとは?

歯並びをきれいに整える矯正治療は、6歳臼歯がきちんと生えて以降なら何歳でも受けられます。
しかし、成長期にある子供の矯正治療と、成長が終わり安定している大人の矯正治療では、治療の特性が異なります。
まず、子供の矯正治療の大きなメリットは、顎の骨が大きく成長する段階で矯正治療が受けられるという点です。
顎の骨の成長方向をコントロールする方法は明らかにされていますので、歯が生えてくるタイミングに合わせて顎の骨を成長させることで、歯を抜くことなくきれいな歯並びが得られるようになります。
しかも、後戻りも起こしにくいです。
その反面、成長が終わるまでの期間、矯正治療を続けなければなりませんので、治療期間が長くなってしまう、遠方の中学校や高校に進学すると歯科医院に通いにくくなるというデメリットがあります。
大人の矯正治療のメリットは、成長が終わるのを待つ必要がないので、治療期間が2〜3年ほどと子供の矯正治療よりも短くて済むという点です。
子供と違い、高額な治療費を負担しているのがご自身なので、治療に対するモチベーションが必然的に高くなる、歯磨きなどの衛生管理も積極的になるのもメリットに加えてもいいかもしれません。
その反面、顎の骨のサイズは大きくなることはありませんので、歯をきれいに並べるスペースを確保するために歯を抜いたり、顎の形を修正するために顎の骨を切る手術をしたりしなければならないことがあり、これが成人矯正のデメリットといえます。

小児矯正がオススメの理由について

子供の頃から矯正治療を受けると、成長発育期というこの時期だけのアドバンテージを利用することができます。
現在では、成長途上にある顎の骨の成長方向をコントロールする方法が明らかになっていますから、歯が生えてくるのに合わせて顎の骨を成長させれば、抜歯することなく、歯並びをきれいに整えられるようになります。
また、骨の柔軟性が高いので歯も動かしやすく、矯正治療自体も、成人矯正よりもスムーズで痛みも少ないです。
矯正治療を受けた後の整えられた歯並びや噛み合わせに対する身体の慣れも早く、成人矯正で多いきれいにした歯並びが元の状態に戻ろうとする後戻りを起こすリスクも少ないです。
顎の骨の成長を利用できる・抜歯の必要性が低い・治療がスムーズ・後戻りが少ない、こうした理由により、子供の頃からの矯正治療がおすすめです。

治したいと思ったら治療を開始しよう!

矯正治療は、6歳臼歯が生えて以降なら何歳からでも受けることができます。
もちろん、30代・40代でも遅くはありません。
矯正治療は、他の歯科治療と比べて治療期間がとても長いのが特徴です。
歯並びをきれいに治したいというしっかりとした気持ちがなければ続けられません。
それだけに、歯並びに関心を持ち、そしてきれいに整えたい、治したいと思ったときが、矯正治療開始のタイミングと言えます。
多くの矯正歯科では、治療前のカウンセリングは無料で行っています。
歯並びを治したいと思ったら、まずは矯正歯科にカウンセリングだけで受けに行き、どのような治療で、いくらくらい費用がかかり、どれくらいの期間を要するのか、聞いてみてはいかがでしょうか。